ヨーロッパバックパッカー(パドヴァ→ヴェネチア)
安くヴェネチア行くならパドヴァで1泊
遂にフランスを離れて、最初に訪れたのはイタリアのパドヴァ。
世界最古の植物園なんかがあり、観光都市としても魅力的な街である。
私の目的地はヴェネチアであったが、モンサンミッシェルの時と同じように、ヴェネチア周辺のホテルもまた価格が高い。
私が泊まれる位の値段のところまで離れると、ヴェネチアから鉄道で30分くらいの場所にあるこのパドヴァという街が丁度良かった。
ユースホステルは綺麗で値段も20€もかからない。
ただ、他のユースホステル同様に市街地からは結構歩く。
街の景色に水や川が心なしか増えてきたことにヴェネチアが近づいていることを実感し、多少テンションが上がる。
水の都「ベニス」
ヴェネチアに来て最初に思ったことは、
「観光客が沢山いる!」
夏のバカンスが終わってからクリスマスまでの期間は観光業界の一番のオフシーズン。
その真っ只中に旅行していたものだから、観光地じゃないところでは不安を覚えるくらい人がいないことがよくあった。
世界的にメジャーな観光地に来たこともあり、人の多さにテンションも上がる。
そして何より私を喜ばせたのは、ゲーム「トゥームレイダー」で見たヴェネチアの街と現実の街が瓜二つだったことだ。
迷路のような路地、網目状に敷き詰められた水路、キュービック状の石造りの家。
どこからかトゥームレイダーの主人公ララが飛び出してきそうな雰囲気がある。
満潮時、街の広場は沈む
鳩だらけだ。
地面に落ちている何かを一生懸命啄ばんでいる。
そして広場はびしょ濡れ状態。
後から知ったのだが、この広場、時期によっては満潮時には海水に沈んでしまうらしい。
おそらく私が訪れた日の前日も沈んだのだろう。
海水が干上がった後に残った餌を、鳩が一生懸命食べているようだ。
ここヴェネチアは観光地として存在しているだけではなく、もちろんここに住んでいる人もいる。
1日約6万人の観光客が訪れるらしいが、住民の人数も同じ約6万人。
移動手段は徒歩か水路。島内は車禁止。
街の中心の広場はたまに沈む。
住民と同じ数の観光客が毎日訪れる。
文化の違いとは言葉で簡単に言えるが、ここに住んでいる人は毎日刺激的だろう。
車の音が一切聞こえない静かな水の都で、旅行の醍醐味を改めて実感した。