ヨーロッパバックパッカー(ボルドー→イルン→ポルトガル)
タバコにワイン
ナントを朝一で出発すると、昼頃にはボルドーに着いた。
さてワインワイン。
駅を出てタバコに火をつけると、中学生くらいの女の子がタバコをくれと近寄ってきた。
さすがに異国の地でも子供にそんなもの渡せないよと笑いながら断ると、聞いたこともないフランス語で激しく罵倒された。
可愛い女の子に罵倒されて傷心気味にカフェに入り、ワインのメニューを眺めてみる。
何にも分からない。
そりゃそうだ。
たとえ日本語で書いてあっても、私にはワインの良し悪しなんて分からないだろう。
お金もないので一番安いグラスワインを頼んで飲んでみた。
あぁ、凄く普通だ。
コンビニの安いワインとそんなに変わらない。
実際違うんだろうけど、私には分からない。
お口直しにビールを一杯飲み、早々に店を出た。
改めてボルドーの街を見てみると、やはりワインショップやワイン蔵のような建物が沢山あり、なかなかいい雰囲気を醸し出している。
ここもやはりある程度お金を持ってこないと楽しめない街だな。
そう感じながら、早々とボルドーを離れて旅路を進めることにした。
さよならフランス
さて、次はどこに行こうと地図を広げた。
今いるのがフランス西部ということもあり、候補は大きく分けて3つ
これを逃すと西側にはもう来れないだろうなと思い、ここまで来たらユーラシア大陸の一番西側を目指してみようと考えた。
一番西側、つまりヨーロッパの最西端はポルトガルの西にあるロカ岬というところらしい。
ボルドーで入ったネットカフェで調べたのだが、この岬では最西端到達証明書というものを名前入りで発行してくれるらしい。
目指してみよう、最西端!
ということで、その日の内にボルドーからスペインのイルン経由でポルトガルまで行く夜行列車に乗ることにした。
夜行列車の勝手が分からない
初めての夜行列車で緊張していたが、思っていた以上に綺麗で、簡易的なベッドもあり、同室になったフランス人夫婦も大変優しかったため、そんなに不自由なく過ごせた。
途中で駅員さんにパスポートを預けたり、色々と意味が分からなかったのだが、とりあえず同室のフランス人に言われるがままに動いていた。
大きな誤算だったのは、夕食を買っていなかったこと。
食堂車もあったので覗いてみると、フォーマルな服を着た人たちが白いテーブルクロスの上に置かれた上品なコース料理を嗜んでおり、ヒゲ面、スウェットの私が絶対に足を踏み入れてはいけない空間だった。
結局夜飯は抜き、更に到着する朝10時まで何も食べれないという空腹に耐えながら、ポルトガル到着を待った。