大相撲(横綱・大関・関脇・小結)昇格降格条件まとめ。稀勢の里は横綱になれるのか
覚えても覚えても忘れてしまう大相撲の昇進、降格条件。
久しぶりに日本人の横綱が誕生しそうな今だからこそ、備忘録も兼ねて、改めて条件を整理します。
大関への昇進条件
3場所連続3役の地位にあって、その通算の勝ち星が33勝以上
「全部3絡み」って覚えると覚えやすいですね。
直近3場所が32勝で大関になった力士もいます。
内容も踏まえて決まるといったところでしょうか。
大関からの陥落条件
2場所連続負け越し
無条件に陥落します。
ちなみに負け越した次、つまり陥落がかかっている状態をカド番と言います。
カド番で8勝以上記録すれば、カド番は一度リセットされます。
関脇・小結への昇進・降格条件
次の綱取りへの可能性が高い日本人力士は…稀勢の里!
横綱への昇格条件は上に記載した通りでして、「2場所連続優勝に準ずる成績」が暗黙の条件です。
稀勢の里はまだ幕内優勝経験はありませんが、ここ数場所は常に安定した勝ち星を挙げており、優勝していないのに昨年の合計勝ち星数は全力士の中でトップになるという珍事も発生しました。
平成に入って横綱になった力士は9名います。
その内8名は直近2場所で優勝して横綱に昇格しています。
例外は最も最近に横綱になった鶴竜だけですが、優勝を逃した場所は14勝1敗で優勝決定戦まで進んでいることを考えると、やはり優勝に準ずる成績と言えます。
稀勢の里が横綱になるためには、少なくとも優勝は必須です。今までの例を見ると、2場所連続優勝が必要なのですが、これだけ安定した成績を収めているので、例外扱いで1回の優勝で横綱になる可能性もあります。
では何勝で優勝すれば良いのか。
四股名 | 綱取り前3場所成績 |
---|---|
旭富士 | 36勝9敗 |
曙 | 36勝9敗 |
貴乃花 | 41勝4敗 |
若乃花 | 36勝9敗 |
武蔵丸 | 34勝11敗 |
朝青龍 | 38勝7敗 |
白鵬 | 38勝7敗 |
日馬富士 | 38勝7敗 |
鶴竜 | 37勝8敗 |
貴乃花の41勝はずば抜けているので置いておいて、少なくとも新しい前例(1場所優勝のみで横綱昇進)を作るのであれば、38勝は超えたいところです。
仮に39勝をボーダーラインに設定しますと、稀勢の里の成績と照らし合わせて見ると、
四股名 | 先々場所 | 先場所 | 今場所 | 合計勝ち星数 |
---|---|---|---|---|
稀勢の里 | 10勝5敗 | 12勝3敗 | 22勝 |
今場所仮に全勝優勝した場合、直近3場所の合計勝ち星数は37勝になります。
新しい前例を作るにしては物足りません。
では、今場所と来場所で横綱へ昇進することを考えた場合、
四股名 | 先々場所 | 先場所 | 今場所 | 合計勝ち星数 |
---|---|---|---|---|
稀勢の里 | 12勝3敗 | 12勝 |
39勝までは今場所と来場所で27勝必要です。
来場所優勝しないで横綱になることは考えづらいです。
来場所13〜14勝して優勝すると仮定しますと、今場所も13〜14勝必要になります。
つまり今場所3敗したら、来場所は全勝優勝。
今場所2敗でも来場所は14勝が求められます。
今場所4敗したら、しばらくは綱取りはお預けになると思います。
格上の横綱が3人いることを考えても、格下との取り組みでの取りこぼしは許されません。
ただでさえ久々の日本人横綱なので、特例扱いではなくしっかりと2場所連続優勝で決めて欲しいんですけどね!