半年の独学で英検準1級(新形式)に合格した勉強法⑩-2次試験(面接)対策2-
英語の引き出しを増やす
前回の記事で紹介した参考書をつぶせば、英検の面接試験の基本的な型は出来上がります。
あとは、どんなお題、質問が出てもある程度は答えられるようになっておく必要があります。
参考書を潰す行為は、引き出しを付けるための戸棚のような土台を作っただけです。
これからその土台にどんどん英語の「引き出し」を増やす作業が必要になります。
これには正直近道は無いと思います。
様々なお題の英語に出会い、日常生活の全てで、「英語だと何て言おう」を考え続けることで、ちょっとずつ引き出しは増えていきます。
私が引き出しを増やす作業で使ったノート
私は毎日架空のテーマを作って、それについての回答を英語でまとめたものを暗記しました。
こんな感じです(汚くてすいません)
英検の問題を作る制作スケジュールは調べても分かりませんでしたが、おそらく1年前くらいに作っているんじゃ無いかなと予想し、その頃にお題になりやすいような社会情勢なんかをピックアップして練習していました。
オリンピック、統一選挙、保育園待機児童なんかについて暗記した記憶があります。
実際の試験では、質問の4つ目に「政治に国民の意見は反映されていると思いますか?」が出ました。
予想していたものにどストライクではありませんでしたが、「統一選挙」についての考えを暗記していたため、それに関する単語「国会(diet)」、「少数意見(minority opinion)」なんかはスラスラと出てきました。
1次試験の合格証が届いてから2次対策をする場合、おそらく2週間程度しか時間はありません。
長い人生のうちの、ほんの2週間くらい、自分を追い込んで英語にどっぷり浸かる日々を送りましょう。
面接は、当日の精神状態も合否に大きく影響を与えます。
緊張せずに、いつもと同じように対応できるかどうかは「自信」、つまり自分を信じれるかどうかです。
これ以上できないよというくらい自分を追い込めたなら、必ずそれは自信に繋がると思います。
面接当日のマル秘テクニック
聞き直しは2回までは減点されない
元面接官がネットで暴露していたものを見ましたが(真偽は不明ですが)、1つの質問に対して2回までは聞き返しても減点されないとのこと。
最後まで聞き取れなかったとしても、分からない旨でも良いので英語にして伝えること。
一番まずいのは「沈黙」。
面接待機中に面接官の声が聞こえてくることも
私の時は、5人1組で面接室の前まで行き、一番手以外の4人は廊下の椅子で待ち、終わり次第すぐ次の人が入室するという形でした。
ここで、よくよく聞き耳を立てていると、部屋の中の声がちょっとだけ聞こえる時があります。
もちろんほとんど聞こえないのですが、私の時は、面接官が力を込めて言い放った単語ひとつ、「dangerous species」だけ聞こえました。
ただ当時の私にはそれが「ライオンなどの危険な動物」を意味するのか、「絶滅危惧種」を意味するのか分かりませんでしたが、どちらの質問になってもある程度の答えを返す準備を頭の中ですることができました。
正攻法ではありませんが、もし聞こえて来たら神様がくれたチャンスだと思い、しっかり聞き耳を立てておきましょう。
とにかく2次試験(面接)は自信を持って緊張せずに臨むことが大切です。
英語慣れしていない私は、街中にある英会話教室の無料体験を受けに行ったり、オンライン英会話を使ったり、英語を話すことに慣れようと努力しました。
当日緊張しないためにも、できる限りの準備はしておきましょう!
半年の独学で英検準1級(新形式)に合格した勉強法⑨-2次試験(面接)対策1-
英検準1級2次試験の合格率
英検準1級の1次試験の合格率は14~15パーセントです。
一方、二次試験(面接)の合格率は、80パーセントあります。
これを見ると、「あぁ一次にさえ受かれば何とかなるのね」と誤解してしまいます。
しかし実際には「1次試験に受かった1〜2割の点数上位者でさえ、その20%が落ちる試験」なのです
一次試験に受かったからといって気を抜くと、簡単に足元をすくわれてしまいます。
勿体無いことをしないためにも、一次試験に手応えを感じたらすぐに2次試験の対策を始めましょう。
英検準1級2次試験の採点方式
英検準1級の2次試験は750点満点です。
1次試験で受けた「筆記」「リスニング」「英作文」もそれぞれ均等に750点満点なので、合計3,000点となります。
下の写真は、実際に私が2次試験を受けた時の結果です。
(面接はそんなに点数取れてません 笑)
見ていただいたら分かる通り、面接自体に合格ラインが引かれています。
私の時の面接合格ラインは512点です。
つまり、1次試験に受かれば、2次試験の点数だけで戦うことになります。
2次試験を受けた人たちの中で上位8割くらいに入っていれば合格証を手に入れることができます。
英検準1級の試験内容
①四コマ漫画のような絵を一枚渡される。
②1分間黙読
③四コマ漫画を2分以内でナレーションする
④面接官からの4つの質問に答える(質問のうち2つは四コマ漫画絡み)
私が受験した時の四コマ漫画は、ある企業の社員が、省エネ対策のために森を開発してソーラーパネルを作るというものでした。
オチとしては、森を壊すなという市民団体のデモが会社に来て抗議に来るというものでした。
今こうやって文字に起こしてみたら、よくナレーションできたなと我ながら思います。笑
ただ、何度も言い直したり、言葉が出てこずに、ソーラーパネルが完成したコマについては、
she completed to build solar panels.
と言った後に何も言葉が出てこなくなり、
she looks so happy.(笑)
と、苦笑いで中学英語を放ったことを覚えています 笑
ナレーション後に聞かれた4つの質問は以下の通りでした。
- 木を切り倒して抗議活動をされたことに対してどう思う?
- 絶滅危惧種を守るべきですか?
- 今の社会人は会社への忠誠心が薄れていると思いますか?
- 民衆の意見は政府の判断に影響を与えると思いますか?
2,3についてはしっかりと答えることができましたが、1については1文のみでの回答、4については「国は議会ではなく、市民が動かしているんだ」という市民団体ばりのメッセージを何度も繰り返す結果になってしまいました。
それでも上の写真の点数で合格していますので、大事なことはちゃんと問いかけに答えることだと思います。
英検の2次試験は「沈黙」が一番まずいとの話はよく聞きます。
面接は全部で10分くらいで終わったはずです。
私なんか外国人と面と向かってしっかり英語で話したことすらなかったのですが、それでもちゃんと対策を取れば何とかなるものです。
私が使った参考書
はっきり言って、この参考書を潰せば、最低限の基本は身につきます。
14日間でできる参考書と書いていますが、丸一日勉強できる日があれば2日間で一周できる内容です。
これを3周くらいすれば、ナレーションのコツやら質問の答え方のフレーズなんかが染み付いて来ますので、形にはなります。
あとは最後の詰めをどのように行うかです。
長くなってしまったんで、次回に実際に行った勉強法と、面接当日のコツを記載します。
半年の独学で英検準1級(新形式)に合格した勉強法⑧-リスニング対策-
リスニングはスピーキングと並び、日本人が最も苦手とするパートです。
英検に受かることを最重要視した学習法
英検準1級に受かりたいのか、英語が聞きとれるようになりたいのか、自分の目的をまずはっきりさせましょう。
私は人事異動の関係で、その年度中に必ず英検準1級に受かる必要がありました。
正直、今でも英語のリスニングは怪しい部分があります。
もし、英語を聞き取れるようになることが目的で、その証明として英検を活用しているだけなら、語学スクールなどに通ってじっくり自分のリスニングスキルを磨くべきです。
私の紹介する勉強法は荒療法と言いますか、スキルを無視して最短距離で英検準1級合格まで辿り着くようなものだと思います。
勉強法はやはり長文暗唱法
リスニングパートについても、対策は長文暗唱法のみです。
長文暗唱法の具体的な実践方法は以下の過去記事を参照してください。
ここで長文暗唱法を実践する上で大事なことがあります。
付属CDの音声を必ず聴きながら実践すること
紹介している参考書には付属CDが付いています。
これを聴きながら暗唱しないと、自分の変な癖が染み付いてしまいます。
単語の発音1つ取っても、変な癖が1つ付くだけで、リスニングではその単語が聞き取れなくなります。
イントネーションの例「dramatic」
例えば、英単語dramatic(劇的な)のアクセントは、カタカナでドラマティックと書きますと3文字目の「マ」に来ますよね。
これを知らないと、日本人は大抵2文字目の「ラ」にアクセントを持って来るんじゃないかなと思います。
アクセントなんて話すときだけの問題かと思いますが、アクセントを間違って覚えていると、リスニングでもその単語は聞き取りづらくなります。
リスニングでは、次にどの単語が読まれるか分かりませんので、発音された単語1つ1つに対して瞬間的に反応できるようにならなければ対応できません。
その中で、先ほどの例の様に誤ったアクセントが頭の中にあると、dramaticはおそらくアクセントまでの音節を聞き取ることができず、「〜マティック」と聞こえるはずです。
マティックなんて単語あったかなーと考えたら最後。
リスニングは聴きながら考え出したら終わりです。
反射的に反応するために、長文暗唱法は必ず付属CDを聴きながら行う様にして、正しいアクセントを身につける様にしましょう。
英国英語、米国英語の例
例えば「either(どちらか)」という単語。
私はずっとアメリカ英語の「イーザー」と覚えていましたが、長文暗唱法のCDを聞いて初めて「アイザー」というイギリス発音もあることを知りました。
英検では米国英語も英国英語も出題されますので、両方ある程度知っておく必要があります。
ただ、全ての違いを把握するのは無理がありますし、よく試験で狙われる発音については、長文暗唱法で使う参考書「文で覚える単熟語」で面白いくらい見事に使われていますので、CDを聴きながら暗唱を繰り返すだけでも自然と必要な単語は知ることができると思います。
リスニングまとめ
CDを聴きながらやろうという意味で2つ例をあげましたが、これらの事は私自身も後になってからこんな効果があったなと分かったことです。
実際に長文暗唱法を実践する際は、特に深いことは考えずに、ただただひたすら暗唱を繰り返しているだけで、リスニングの力は確実につきます。
(もちろんCDを聴きながら聞き取れなかった部分を潰して、CD同様に話せるようになる努力は必要です。)
最初の1〜2ヶ月は効果が実感できずに辞めたくもなります。
私もそうでした。
しかし、2ヶ月くらいたったある日、明らかに今まであったリスニングの壁が一気に崩れて、色々な英単語がクリアに聞こえてくるようになる日が来ます。
それは自分の耳が英語耳に変わったわけではなく、おそらく繰り返し繰り返し暗唱をして、自分のリスニングの引き出しが徐々に増えていったことにより、反応できる単語が増えただけだと思います。
リスニングは瞬間的な効果出づらく、勉強していても自分のスピードでできない分、嫌になることが多いですが、挫けずに頑張りましょう!
半年の独学で英検準1級(新形式)に合格した勉強法⑦-大問4英作文対策②-
英検準1級大問4英作文(ライティング)で高得点を取るためのテクニックについて紹介します。
英作文は加点方式ではない。減点されないような記載をする。
英検準1級大問4英作文は、前回記載したとおり16点満点となっており、4点満点×4項目で構成されています。
私の受験結果は以下の通りです。
評価基準は「相応しい語いを使えているか」や、「文章にバリエーションがあるか」など曖昧に表現されています。
とは言っても、相応しい語いのリストやこのバリエーションを入れなきゃダメという採点者のリストの様なものがあるはずもありません。
英検準1級レベルの単語、文法をバシバシ使えればそれに越したことはありませんが、ここで問われているのは単語や文法の難易度ではなく、あくまでも同じ単語や文を使いまわして文字数を稼いでいないか、スペルミスが無いかなど、いわゆる減点のポイントが無いかどうかだと思います。
私は難しい単語は一切使いませんでした。
スペルがちょっとでも怪しい単語があればその単語を避けて、簡単な違う単語で書きました。
もちろん、全て同じ様な文の構造、例えば全てI think〜、I think〜、I think〜だけで解答を作るとバリエーションが足りないということで減点になるでしょう。
ただ決して高度なレベルの解答を求められているわけではないということは抑えておく必要があります。
明らかな減点箇所を作らない。
それだけで私は英作文で16点満点中15点が取れました。
繰り返しますが、スペルミスや文法ミスなど、採点者が減点しやすい箇所を作らないことが大切です。
文脈に合っているかどうか、論理的であるかどうかは、長文暗唱法で覚えた文をベースに当てはめれば、使い方を間違えることはありません。
英検準1級英作文は型にはめちゃえば考えることは少ない
このブログで紹介している長文暗唱法で十分対策できるのですが、ちょっと不安だったことがあります。
私は小論文自体書き慣れていないため、そもそも日本語ですら自分の意見を持てないのではという不安がありました。
私が受験した回の英作文問題は、
「卒業後、両親と一緒に住み続ける若者は今後増えると思いますか?」
という問題でした。
なかなか自分の意見をパッと出すことは日本語でも難しいものなんだなと実感させられます。
しかし、この英作文問題は自分の本当の意見をぶつけて、それについてこれから議論していくわけではありません。
英語の小論文として体をなしていれば良いのです。
自分の意見とは違っててもそれは誰にも分かりません。
ですので、書きやすいフォーマット(型)を自分なりに作っておいて、どんな問題が来てもそのフォーマットに無理やり当てはめれば良いのです。
形式的な部分
まずは解答の形式を固めちゃいましょう。
以下の問題例で実際にやってみましょう。
1.序論はagreeかdisagree+問題文完コピ(約20語)
正確に言うと、
I agree(disagree) with the idea that + 「問題文」です。
「問題文」とは上の問題例でいうと「the number of 〜 in the future」の部分です。
2.,and I have two ideas to support my opinion.(10語)
丸暗記して記入するだけです。
3.Firstly,「自分で考えるところ①」
「自分で考えるところ」は2〜3文でOKです。
なかなか思い浮かばない場合はここも型にはめちゃいましょう。
①客観的な事実
②身近な具体例
これを1文ずつ作ることを意識すれば、意外と簡単に文は思い浮かびます。
問題例のポイントから「cost of living」を選択した場合で考えると、
①客観的な事実
「両親と一緒に暮らすことは、家賃、光熱費、その他諸々を節約することができるよ。」
②身近な具体例
「日本の平均給与はずっと下がり続けていて、今後も景気が回復する見込みは無い。」
この①、②を英文化するのは、長文暗唱法をやっていればそんなに苦ではないはずです。
更にこの①と②を接続詞で繋げばなお良いでしょう。
上の例では、②→①の文順にして、間にthereforeでも入れておけば違和感無い繋がりになりそうです。
ちなみに間に挟む接続詞や字数を稼ぐための回りくどい言い方なんかは丸暗記しておいたほうがいいでしょう。
汚いですが、私が暗記したノートはこんな感じです。
4.secondly,「自分で考えるところ②」
3.の繰り返しです。型にはめちゃうことが大事です。
5.It is for these reasons that I believe that +「問題文完コピをちょっとひねる」 (約30語)
評価基準に「文構造のバリエーションがあるか
」という項目があります。
さすがにここで、序論と全く同じ文を持ってくると減点箇所になるんじゃないかなと思います。
なのでちょっとひねりましょう。
ひねると言ってもそんなに難しく考える必要はありません。
例えば、序論の文を受動態にしてみるとか、主語の後にwillを挟んで自分の意見である事を強調してみるとか、futureをafterに変えてみるとかその程度で充分です。
私も結論文はそんな感じでちょっと序論文をひねっただけでしたが、文構造のバリエーションを問われる「文法」の項目は4点満点取れましたので、やはり高いレベルのものは書く必要はないと思います。
上記対策で英作文をすると、考える部分では無い箇所(上記1,2,5)だけで約60語使うことになりますので、考える部分のfirstlyとsecondlyに続く文はそれぞれ30〜40字のものを考えるだけでOKです。
こう考えると、大したことないなって思えてきますよね。
中身の部分
私がよく使っていたフォーマットは
「最近、女性の正社員化、組織内での昇格が進んでいる。だから〜」
「日本はここ十数年間、景気は回復していない。勤労者の給与もずっと上がっていない。だから〜」などです。
これらは、どんなお題が来ても無理やり関連付けやすいのでお勧めです。
例えば全く関係のなさそうな
「スポーツイベントを開催することは有益か」
なんてお題が仮に出たとしても、
「日本はここ十数年間、景気は回復していない。勤労者の給与もずっと上がっていない。だから、オリンピックのようなスポーツイベントを開催して外貨を獲得することは、景気回復の一因となるため重要である。」
って感じに無理矢理自分の型にはめることができます。
ちなみに前述したお題で私が書いた内容は以下の通りでした。
「昨今、女性の雇用問題が見直されてきて、働く女性が増えてきており、今後もこの流れは続くものとみられる。小さな子供がいる共働き夫婦にとっては、両親と一緒に住むことにより、保育園に預ける費用を削減することができる。だから、女性の社会進出が進む限り、今後も両親と一緒に住む若者は増えていくだろう。」
こんな感じです。
ある程度のお題に答えられる自分の型をいくつか持っておけば、英検準1級の英作文でしたら結構対応できます。
ちなみに英検1級は、より論理的な部分が求められるらしいので、このやり方は通用しないらしいです。。。
英検準1級英作文対策まとめ
- 長文暗唱法をやりこむ
- 減点される部分を作らない
- 型にはめる
この大問4英作文が1番勉強の時間対効果が高い問題だと私は思います。
リスニングや長文読解が苦手な方は、ここを得点源にするために、じっくりと取り組みましょう。
半年の独学で英検準1級(新形式)に合格した勉強法⑥-大問4英作文対策-
英検準1級の大問4、つまり英作文(ライティング)は、旧形式では得点源となる簡単な問題でしたが、新形式になってからは合否の分かれ道にもなり得る非常に重要な問題へと昇格しました。
英検準1級英作文(ライティング)新形式の主な改正点
旧形式
旧形式の英作文の出題形式は電子メールの返信文でした。
ぱっと見難しそうに見えますが、問題形式はいつも同じだったので、解答パターンもいつも同じです。
- メールに対するお礼文
- 質問①に対する回答
- 質問②に対する回答
- 質問③に対する回答
- 手紙の文末に書くような定型文
この型にはめるだけで簡単に満点が取れました。
質問①〜③に対する回答は自分で考えて書く必要がありましたが、素っ頓狂な答えを書いても、このパターンでメールの返信としての体裁が整っていればそれだけで14点満点中10点近くは取れました。
新形式
新形式の英作文問題は与えられたトピック、ポイントを用いてエッセイ形式の小論文を書く問題です。
「小論文!?無理だ!」と諦めないでください。笑
私も最初に見た時は、日本語でも小論文なんて書けないのにそんなの無理だろ!と思いました。
しかし、このブログで紹介している長文暗唱法といくつかのテクニックを覚えれば、必ず高得点が取れます。
実は長文暗唱法が一番効果を発揮するのはこの大問4の英作文です。
毎日毎日日本語とにらめっこして、英語を考えて暗記するのが長文暗唱法ですので、よく考えたら当然ですよね。
英検準1級英作文(ライティング)新形式の得点配分詳細
旧形式の英検準1級では、英作文の配点は99点満点中14点でした。
一次試験全体に占める割合はおよそ15%でした。
一方、新形式の英検準1級の得点配分は以下の表のとおりです。
リーディング、ライティング、リスニングが750点満点に均等配分されましたので、一次試験全体の点数に占める英作文の点数の割合は33%です。
得点配分で考えても倍以上加配されたことになります。
では、この750点の英作文のスコアの内訳ですが、基礎とされる点数(素点)は各4項目4点満点で合計16点です。
単純に考えると、750÷16で1問あたり47点になりそうですが、この辺がこの新形式の英検の分かりづらいところなんですが、相対的な評価により配点が決まるらしいので、絶対的な配点は無いらしいです。
ちなみに私は新形式の第1回試験を受けましたが、上記理由のため自己採点ができなくて困ったため、ネットで様々な情報や受験者の結果報告を見て素点とスコアのおおよその状況をまとめました。
それが以下の数字です。
英検準1級スコア・素点換算
750→16点
673→15点
638→14点
611→13点
592→12点
573→11点
555→10点
543→9点
若干誤差があるかもしれませんが個人的に集めたデータなのでご了承ください。
また、開催回によって配点は変わるはずです。
ちなみに私の英作文の結果は既に写真を添付したとおり素点15点でした。
英検準1級英作文(ライティング)新形式の対策
基本的には長文暗唱法が一番の対策になります。
毎日毎日長文の英作文を考えて暗記することを積み重ねることで、確実に英作文能力は高まります。
何度もたくさんの長文を繰り返し暗記をすれば、本番当日に書きたい文が自然と出てきます。
更に高得点を狙うためには、長文暗唱法で身につけた基礎力をもとに、やはりこの大問でもある程度解くためのテクニックを覚えておく必要があります。
英検準1級大問4・英作文(ライティング)を解くためのテクニックについては、結構長くなりそうなので次回詳しく説明します。
半年の独学で英検準1級(新形式)に合格した勉強法⑤-大問3対策-
英検準1級大問3の概要
英検準1級リーディングの大問3は、長文の内容一致選択問題です。
問題例
選択肢例
長文は全部で3つ。
それぞれの長文の長さは300字、400字、500字程度のものが出題されます。
問題は前半の2つの長文が3問、最後の長文のみ4問、合計10問出題されます。
英検準1級大問3の対策
長文を読むことに慣れる必要があるとよく言われますが、このブログで紹介している長文暗唱法をやっていればその必要はありません。
既に慣れているからです。
そもそも英語を読むことに苦労すると言われる長文を、自分で作る作業をずっとやっているんですからね。
長文暗唱法をしばらくやった後に、この英検準1級リーディング大問3を解いてみたらびっくりしますよ。
あぁ、英作文をしないんでいいんだ。
英文を読むだけでいいんだって気持ちに本当になりますからね。
ただ正答率が上がるテクニックが2つあるので、それだけは覚えておいてください。
英検準1級大問3を解くテクニック2つ
1.段落ごとに問題が設定されていることを知る
問題の長文は大きく分けて3〜4段落で構成されています。
これに対して問題も3〜4つあります。
過去問を何度か解けばすぐ気付きますが、問題は各段落ごとに設定されています。
つまり、1段落目については1問目、2段落目については2問目、3段落目については3問目から馬鹿正直に出題されます。
2.選択肢は読まずに問題のみ先読みする
長文読解問題で問題文を先に読むことはとても重要です。
試験の問題形式によっては問題文だけではなく、4つの選択肢も先に見ておいた方がいいケースもあります。
しかし、この英検準1級では、問題文のみ確認すれば充分です。
なぜ問題文だけ読めばいいのか。
前述したとおり、問題と段落の部分は一致しています。
1問目は1段落目から出題されます。
実は英検準1級リーディング大問3は、答えが書いてある段落が分かっているので、その段落の4〜5文の中から答えを探すだけの単純な作業だからです。
選択肢を先読みして誤認するくらいなら読まないほうがいいです。
選択肢4つを予め覚えてからじゃなきゃ解けないような問題ではありません。
英検準1級大問3の解き方実践例
まず英検準1級大問3を開いたら、問題文を見ましょう。
ページトップの問題例を参考にします。
第1問「古代エジプト人のハチミツに関する考え方の一つは?」
問題だけを見ればいいです。
その後の4つの選択肢は見ないようにしましょう。
余計な先入観が入ってしまって、長文を誤認する原因になってしまいます。
そして前述したとおり、この第1問の答えがあるのは第1段落です。
なので問題文の「古代エジプト人のハチミツに関する考え方」だけを意識して第1段落を読めば、答えは出てきます。
少なくとも、この辺に答えがあるなというのはすぐ分かります。
そして問題文に書かれている「古代エジプト人のハチミツに関する考え方」を長文の第1段落から読み取れたら、問題1の選択肢4つを見ていきます。
ここでの解き方もちょっとコツが必要です。
第1段落しか見ていないので、全く触れられていない話題が出てきた時に、実は第2段落で出てくるんじゃないかとちょっと不安になります。
しかしここは強い心を持って、自分が読んだ第1段落と関係ない選択肢は一旦無視します。
大体4つの選択肢を読めば「これだ!」という選択肢は見つかります。
消去法ではなく、バシッとハマるものが見つかるはずです。
ごくたまーーーに(過去問10回以上やって5%くらい) 長文全体について聞く問題も出ますが、数としては少ないので、こういう出題形式もあるんだと心に留めておくだけで充分でしょう。
英検準1級リーディング大問3のまとめ
- 基本的には大問3も長文暗唱法でOK
- 問題と段落の部分が一致していることを知る
- 読む順番は問題→段落→選択肢
半年の独学で英検準1級(新形式)に合格した勉強法④-大問2対策-
大問2は長文の語句空所補充問題です。
問題例
選択肢例
250語程度の長文の中に空所が3箇所あり、前後の文脈が繋がるように選択肢を選びます。
この問題が2題出るので、3×2=6題出題されます。
大問2の対策=無し!
大問2のために時間を割いて対策する必要は全くありません。
私もこの大問2のためには何一つ対策はしませんでした。
なぜなら「長文暗唱法」を一定程度やれば、この大問2はとても簡単に感じるからです。
おそらく長文を暗記していく過程で、文脈の繋がり、イントネーションや語句の使い回しなどが勝手に体に染みつくため、簡単に正答できるようになります。
逆に言うと、長文暗唱法で学習している時に、文と文をつなぐ接続詞などが出てきたら、「大問2で出てくるかもな」とちょっと意識するだけでも頭に残ります。
選択肢を先に読んでおくかどうか
長文問題の解答方法として、選択肢を先に読んでおくことで空欄補充がしやすくなる、という解答方法があります。
私はこの大問2についてはそこまでする必要ないんじゃないかなと思います。
250語程度の分なので、長文暗唱法で覚える文に比べると全然短いです。
一通り読んでしまってから答えてもいいと思います。
ちなみに私は、空欄を越えて1,2行読み進めた後に、選択肢を見て解答するというやり方をしてました。
一気に頭に入れることができる文量は人によって異なると思いますので、自分のやりやすい方で解答しましょう。
大問2解答方法まとめ
- 対策はしないでいい
- 過去問を何度か解いて、自分のやりやすい方法だけ確認しておく。
大問2は満点を狙いましょう。
狙うというよりも、長文暗唱法をしっかりやり切れば勝手に満点取れるはずです。