パザパコンティニュエ

ヨーロッパバックパッカー記、介護、英検、住宅などの備忘録

ヨーロッパバックパッカー(ウィーン②)

ネットカフェで誤魔化される

 

ウィーンで久々にネットカフェに入った。

 

ヨーロッパのネットカフェはパソコンだけではなくて、電話ブースがいくつか必ずセットになっており、ネットをやりに来る人もいれば、電話をかけるために利用する人もいる。

 

私も日本にいる知人に連絡を取ったりネットで最近の日本のニュース何かを見たりして、一通り満足して会計を迎えた時だった。

 

4ユーロの支払いに対して、私は10ユーロ札を出したのだが、お釣りとして帰ってきたのは1ユーロのコインだけだった。

いつもお釣りをそんなにチェックしていないのだが、たまたま気がついたので、若い店員の兄ちゃんに、おいおい足りないよとジェスチャーで示して見せた。

 

兄ちゃんの勘違いだろう。

 

最初はそう思っていたのだが、若い兄ちゃんが、俺は既にお前に払ったと私の財布を指差してジェスチャーで示してきたのを見て、故意にやっているなと悟った。

 

たまたまその時私の財布は空っぽだったため、財布を広げてひっくり返して見せて、両手を広げて、入ってないだろと日本語で言い返し続けたことで、ちゃんとお釣りを払ってくれた。

今までも気づかないだけでお釣りをちょろまかされていたことがあったかもなと反省した。

 

期待はずれのシェーンブルン宮殿

 

日中にウィーンの代表的な名所でもあるシェーンブルン宮殿へ足を運んでみた。

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観て回った私の感想は

 

「よく分からない」

 

もちろん贅を尽くした宮殿は圧倒的なものであるし、庭園はとても綺麗だったのだが、

 

「…で?」

 

という気持ちになってしまう。

 

もちろんこの国や宮殿の歴史を何も知らない私の無知さが原因なのだが、やはり自分で見たいとずっと思っていたものや、その歴史的背景を知っているものじゃないと心を揺さぶるような感動はしない。

これはフランスのルーブル美術館に行った時と同じ感覚だ。

 

旅というのものは、「ここに行きたい」という前提があって、「そのためにどう準備するか」という過程があって初めて楽しめるものである。

その前提、過程に手間をかければかけるほど感動も大きくなる。

旅を楽しめるかどうかは自分次第である。

 

オルゴールを回すおじさん

 

ネットカフェでトラブって、シェーンブルン宮殿は期待はずれで、良いこと無しだったのだが

、一つだけ感動したことがあった。

街で大きなオルゴールを回していたおじさんだ。

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音楽の都ウィーンの街の雰囲気にとてもマッチしていた。

私はこのヨーロッパで、物乞いやストリートパフォーマーを沢山見てきたのだが、彼らは皆自分のために、いわばお金のためにやっているという雰囲気が見て取れた。

 

しかしこのおじさんは違う。

この人がいることで、街の雰囲気がより良いものになっている。

 

ストリートパフォーマーとは本来こうあるべきだと再認識した。

 

私はこの旅で初めてストリートパフォーマー投げ銭を入れた。