パザパコンティニュエ

ヨーロッパバックパッカー記、介護、英検、住宅などの備忘録

ヨーロッパバックパッカー(スペイン)

FCバルセロナを見に行こう

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お気に入りになったリスボンを離れて次の目的地へ。

せっかくこっちまで来たのだから、スペインでも一泊していこう。

当時私はサッカーのテレビゲームでよくFCバルセロナのチームを使っていた。

また、旅人からもバルセロナに行くとクラブチームの練習が見放題だよとも聞いた。

 

では、バルセロナを目指そうということで駅に向かい時刻表を調べると、夜22時出発の夜行列車になるとのこと。

時間潰しに再度リスボンの街をぶらついて、マドリッド経由、バルセロナ行きの夜行列車に乗った。

 

いつも夜行列車の仕組みが分からない

 

夜行列車の仕組みはいつもよく分からない。

ユーレイルパスを提示しても、チケット予約の際に30ユーロほど取られる。

宿泊代なのかなとも思ったが、簡易ベッドがあるだけの相部屋に30ユーロもかかるのかと毎回不満に思う。

何か間違っているのか。

もしかしたらレストランでの食事も付いているのか。

ただ余りにも場違いな雰囲気に入っていく覚悟は無かったので、前回の反省を活かしてカバンに食料をたっぷり入れて寝台列車に乗り込んだ。

 

トラブルの街バルセロナ

 

今は分からないが、当時のバルセロナはかなり治安の悪い街であった。

一人旅行者の20〜30%はなんらかのトラブルに遭うとも言われていた。

そんな中、私が目指したユースホステルバルセロナの中でも更に治安が悪い地区と指定されていたところだった。

 

さらにマズイことに、現地に行ってみるとユースホステルが全然見つからなかった。

 

正確に言うと、人通りの多い商店街から横道へそれてしばらく歩くとユースホステルがあると地図には書いているのだが、横道へそれてからの周囲の雰囲気が異常に悪い。

 

道端に座っている輩がジロジロこちらを見てくる。

なんとなく近づいて来た輩を察知して、人通りの多い商店街まで戻る。

 

これを繰り返しながら私は自分の安全テリトリーをじわじわ広げながらユースホステルを探した。

しばらく探しても見つからず途方に暮れていたが、ふと見上げるとユースホステルが商店街の中にあるのを見つけて愕然とした。

 

貧乏旅行に良からぬ欲が…

 

このユースホステルは、タオルを頭に巻いて作務衣を着た伝統工芸品の職人のような日本人が経営していた。

宿泊者も日本人が多い。

いつもと違うのは、バックパッカーが多いのではなく、短期間でサッカーを見に来たサッカー大好き人間が多いということだ。

 

さすがはサッカーの国、スペイン。

 

いつもユースホステルで日本人バックパッカーに会うと、私は旅行未熟者の部類に入るため、百戦錬磨の強者バックパッカーの旅行話を聞きいることが多いのだが、このユースホステルでは皆が私の旅路に驚く。

いやいやそんな凄いもんじゃないと説明するが、この後の予定も決まってないことを言うとまたまた驚かれたりする。

 

悪い気はしない。

 

逆に彼等からもとても貴重な情報もいただいた。

 

まず残念な話が一つ。

FCバルセロナは今チャンピオンリーグの真っ只中なので、クラブチームがある練習場に行っても練習は見れないとのこと。

 

そして悩ましいニュースが一つ。

明日、FCバルセロナのホームスタジアムで、ブレーメンとのチャンピオンリーグ予選が開催される。

当日券もまだ発売中とのこと。

 

私は貧乏旅行、私は貧乏旅行と念仏のように唱え続けながら、ユースホステルのベッドで私は悶々とした思いを消化しきれずに寝付けずにいた。