パザパコンティニュエ

ヨーロッパバックパッカー記、介護、英検、住宅などの備忘録

ヨーロッパバックパッカー(パリ⑤)

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海外で美術館に行って本当に楽しいか

 

その後パリには3〜4日滞在することになる。

いわゆる超有名な観光スポットにも足を運んでみた。

パリ大聖堂、ルーブル美術館、サクレクール、etc…

たくさん回って良かったことは、自分の好みを知ることができたことだ。

どうやら私は美術館にはあまり興味がないようだ。

そりゃ日本にいるときから美術館巡りなんてしたことないのに、海外だからと言って興味が湧くはずもない。

 

ルーブル美術館には沢山の日本人がいて、もちろん芸術に興味があり自分の意思で来ている人も沢山いるのだろうが、「フランスといったらルーブルだよね」といった安直な発想で足を運んでいる人も沢山いるはず。

そんな人達は慣れない美術館の楽しみ方を当然知らず、分かっている風な頷きを絵画の前で繰り返す。

 

もちろん私もその1人である。

 

どこに楽しみを見出せば良いのか分からず、ルーブル美術館でさえ1時間と持たなかった。

 

むしろ大聖堂のように、沢山の人が関わって気の遠くなるような時間をかけて作り上げた建築物に私は何度も胸を打たれた。

 

関わった職人は何百人いたのだろう。

彼らを支えた家族も含めると、この建築物には何千人の人生がかかっていたのだろう。

大聖堂や教会などは細部に至るまで徹底的に彫刻が施されており、じっくり見ると小指ほどの彫刻までがしっかりと彫られているものも多い。

私が当時の職人さんなら、こんなところ誰も見ないだろうと手を抜いてしまうだろう。

けど彼らの信仰心なのか職人魂なのか、それを許さなかった。

 

そういういろんな人の人生、思惑が混ざりに混ざって生まれたこういった建物を見ると、ものすごく歴史のロマンを感じる。

 

後の日記で書くが、その中でもドイツのケルン大聖堂は間違いなく一見の価値がある。

 

パリのクラブ

 

白い門の兄ちゃんに誘われて、一度パリのクラブに足を運んでみた。

重低音が鳴り響く中で楽しく踊る様子は日本のともそんなに変わりはない。

 

ただちょっと違うのが、やたらと話しかけられる。

これは自分がアジア人で興味本位で近づいてくるのか、それとも当たり前のように話しかけることが文化なのか。

理由は分からなかったが、ただでさえリスニングができない自分に重低音の中で話しかけられても単語ひとつ聞き取れない。

こんな時はテンション高めに肩を叩き返して大体それで乗り切る。

 

その中でも印象的だったのは1人の韓国人女性。

おそらくハングルで話しかけているのだろうが、案の定何を言っているのかわからない。

同じアジア人を見つけて親近感から話しかけてくれたのだろう。

ただこの韓国人女性、今まで見たことないくらい完全に目がイッテいる。

様子も呂律もおかしい。

何か怪しいものでもやっているのだろう。

余りにもしつこく話しかけてくる様子に嫌気がさした私は、1人でクラブを出て白い門に帰った。

 

そして例のごとく白い門に入るためのパスワードをまたしても忘れる。

 

門の前で兄ちゃんの帰りをひたすら待った。

結局知らない団地の住人がパスワードを入力して門を開けたのに便乗して白い門に帰ることができた。