昭和64年はいつまであったのか。昭和64年生まれは存在するのか。昭和64年の貨幣には価値があるのか。
おじさんおばさん世代には色濃く記憶に残っている「昭和64年」という年。
経験していない世代には、いまいち年号の繋がりがこんがらがってしまうところでもあります。
日本にとっても重要な転機となったこの昭和64年という立ち位置を再確認。
昭和64年は1週間で終わった
天皇が崩御することで年号が変わることは、若い人達でも知っています。
昭和天皇が崩御したのが昭和64年1月7日の朝。
その日の閣議決定により、「平成」という年号が政令により示されて、翌日1月8日から施行されました。
つまり1989年は、1月1日から1月7日は昭和、1月8日から12月31までは平成なのです。
ですので、昭和64年生まれの人は実際に存在します。
年明けから1週間の間に生まれた方々です。
有名どころで言うと、体操の金メダリスト内村航平選手は、昭和64年1月3日生まれという貴重な誕生年になっています。
そんなにすぐに年号を変えることができたのは何故?
これは前年の昭和63年には既に昭和天皇の容態がかなり悪化していたためです。
今で言う天気予報のように、昭和天皇の輸血量や血圧、脈拍をニュースで言うのが当たり前になっていました。
この年は日本全体にお祝いムードを控える空気が漂っていました。
チョコレート」のCMで新商品発売について「その日が来ました」と言っていたセリフが、崩御を連想させるとして差し替えになったり、井上陽水が出てるCMのセリフ「みなさんお元気ですか~」の音が消されて放送事故のように口をパクパクさせるだけ映像が使用されたりもしました。
昭和63年、64年という二ケ年は、日本にとっても不思議な空気が流れていた2年間でした。
昭和64年発行の貨幣にはどれくらいの価値があるのか?
1週間しかなかった昭和64年。
私たちが普段使用している貨幣、いわゆる硬貨にも昭和64年発行のものが存在します。
たった1週間で発行されたものですから、相当の価値があるのではと調べてみました。