半年の独学で英検準1級(新形式)に合格した勉強法⑧-リスニング対策-
リスニングはスピーキングと並び、日本人が最も苦手とするパートです。
英検に受かることを最重要視した学習法
英検準1級に受かりたいのか、英語が聞きとれるようになりたいのか、自分の目的をまずはっきりさせましょう。
私は人事異動の関係で、その年度中に必ず英検準1級に受かる必要がありました。
正直、今でも英語のリスニングは怪しい部分があります。
もし、英語を聞き取れるようになることが目的で、その証明として英検を活用しているだけなら、語学スクールなどに通ってじっくり自分のリスニングスキルを磨くべきです。
私の紹介する勉強法は荒療法と言いますか、スキルを無視して最短距離で英検準1級合格まで辿り着くようなものだと思います。
勉強法はやはり長文暗唱法
リスニングパートについても、対策は長文暗唱法のみです。
長文暗唱法の具体的な実践方法は以下の過去記事を参照してください。
ここで長文暗唱法を実践する上で大事なことがあります。
付属CDの音声を必ず聴きながら実践すること
紹介している参考書には付属CDが付いています。
これを聴きながら暗唱しないと、自分の変な癖が染み付いてしまいます。
単語の発音1つ取っても、変な癖が1つ付くだけで、リスニングではその単語が聞き取れなくなります。
イントネーションの例「dramatic」
例えば、英単語dramatic(劇的な)のアクセントは、カタカナでドラマティックと書きますと3文字目の「マ」に来ますよね。
これを知らないと、日本人は大抵2文字目の「ラ」にアクセントを持って来るんじゃないかなと思います。
アクセントなんて話すときだけの問題かと思いますが、アクセントを間違って覚えていると、リスニングでもその単語は聞き取りづらくなります。
リスニングでは、次にどの単語が読まれるか分かりませんので、発音された単語1つ1つに対して瞬間的に反応できるようにならなければ対応できません。
その中で、先ほどの例の様に誤ったアクセントが頭の中にあると、dramaticはおそらくアクセントまでの音節を聞き取ることができず、「〜マティック」と聞こえるはずです。
マティックなんて単語あったかなーと考えたら最後。
リスニングは聴きながら考え出したら終わりです。
反射的に反応するために、長文暗唱法は必ず付属CDを聴きながら行う様にして、正しいアクセントを身につける様にしましょう。
英国英語、米国英語の例
例えば「either(どちらか)」という単語。
私はずっとアメリカ英語の「イーザー」と覚えていましたが、長文暗唱法のCDを聞いて初めて「アイザー」というイギリス発音もあることを知りました。
英検では米国英語も英国英語も出題されますので、両方ある程度知っておく必要があります。
ただ、全ての違いを把握するのは無理がありますし、よく試験で狙われる発音については、長文暗唱法で使う参考書「文で覚える単熟語」で面白いくらい見事に使われていますので、CDを聴きながら暗唱を繰り返すだけでも自然と必要な単語は知ることができると思います。
リスニングまとめ
CDを聴きながらやろうという意味で2つ例をあげましたが、これらの事は私自身も後になってからこんな効果があったなと分かったことです。
実際に長文暗唱法を実践する際は、特に深いことは考えずに、ただただひたすら暗唱を繰り返しているだけで、リスニングの力は確実につきます。
(もちろんCDを聴きながら聞き取れなかった部分を潰して、CD同様に話せるようになる努力は必要です。)
最初の1〜2ヶ月は効果が実感できずに辞めたくもなります。
私もそうでした。
しかし、2ヶ月くらいたったある日、明らかに今まであったリスニングの壁が一気に崩れて、色々な英単語がクリアに聞こえてくるようになる日が来ます。
それは自分の耳が英語耳に変わったわけではなく、おそらく繰り返し繰り返し暗唱をして、自分のリスニングの引き出しが徐々に増えていったことにより、反応できる単語が増えただけだと思います。
リスニングは瞬間的な効果出づらく、勉強していても自分のスピードでできない分、嫌になることが多いですが、挫けずに頑張りましょう!