民間企業から公務員へ転職した体験談
先に言っておきますが、色々あって転職後間も無く公務員も退職しました。
最近色々なところで公務員って羨ましいよねーって声ですとか、俺も今から公務員に転職できるのかなーって声ですとかを聞く機会が増えましたので、私が実際に民間企業から公務員へ転職した方法や経緯を備忘録として記します。
公務員に転職した理由→転勤の多さ
私が転職を決意した理由は、転居を伴う転勤の多さです。
子供ができたことをキッカケに、この子達に毎年のように小学校、中学校を転校させるような事を強いることができるのかと考えた結果、一念発起して、転勤がない職種へ転職することに決めました。
「転勤がない職種」と言っても、本当に転勤がないところは、人事を回すことすらできていないブラック企業か、事業所一つの中小企業しかありません。
調べに調べていたところで、ふと一つの案が浮かびました。
「転居を伴う転勤をしたくない」という事は少なくとも市町村間ですら移動したくないよな。。
それならば市町村で働けば良いのでは!?
と考えて、市町村の役所に転職しようと決めました。
前職でそれなりにお給料を貰っていたため、給料の下がり幅が最小限になることを条件として調べたところ、「大都市」とされている人口50万人以上の市かある程度条件を満たすことが分かりました。
民間経験者の採用条件
まずは敵を知ることから。
市町村の職員の採用方法は各市町村に裁量がや委ねられています。
横浜市の民間経験者枠採用の例
- 31歳~59歳まで(平成29年4月1日現在)
- 民間企業等における職務経験をH21.7.1〜H28.6.30までの間に5年以上有する
川崎市の民間経験者枠採用の例
- 31歳~59歳まで
- 民間企業等における職務経験が直近7年中5年以上ある人
大体どこもこんな感じです。30歳以上で民間経験歴が5年あれば試験の受験資格はあります。
民間経験者採用試験の方法
最も多いパターンは、筆記、論文、面接の3つにより選考するものです。
筆記
昔は一般教養からも出題されており、物理や歴史などの高校科目からも出題されていたため、働きながら試験対策をする社会人泣かせの試験が多かったのですが、最近は知能テストのような頭のひねりを使って解く問題や時事問題、市政に関する問題などがほとんどになっているようです。
一般知識を知ってるか問うのではなく、頭の回転の速さを問う問題と、採用後に必要な専門知識のウェイトが増えたと言ったところだと思います。
ただ、この知能テストも訓練で法則を知れば満点に高い点数は十分に取ることができます。
論文
これが最も受験者泣かせです。
普通の社会人は、既に嫌ってほど報告などをPCで作成する習慣が付いているのに、書き直しや文構造の変更が許されない「論文」を書くという作業は想像以上に骨が折れます。
こちらもそれ相応のトレーニングをしなければ求められている内容を書く事はできません。
面接
これは前職で何をやっていたかに大きく関わってくる部分です。
特に営業職などは、人当たりの良い回答、表情を作るのが上手なので、得意分野になると思います。
民間企業から公務員へ転職した感想
給料は50万円ほど下がりました。
しかし、家族一緒の時間をたくさん確保出来らようになったので、間違いなく当初の目的は達成できました。
働き方の違いに多少戸惑った部分はありましたが、民間企業の時のような数字に対するハードなプレッシャーなどは無く、気楽に勤めることができました(結局、それが嫌で再転職しましたが 笑)
ただ、民と官の両方の働き方を知っているというのは今もものすごく強みになっています。
「家族を守るため」、「働き方を変えるため」、「自己実現のため」
目的は多々あると思いますが、私個人的には公務員への転職は強くオススメしていますので、興味がある方はぜひトライして見てください!