パザパコンティニュエ

ヨーロッパバックパッカー記、介護、英検、住宅などの備忘録

半年の独学で英検準1級(新形式)に合格した勉強法

はじめに

2016年第1回の英検が6月12日に実施されました。

私はおよそ20年前に5級を合格して以来の受験となりましたが、半年の努力が実り一発で準1級に合格することができました。

英語の学習経験というと、大学受験のときに頑張ったくらいです。

 

2016年の試験から出題方法や採点方法がガラリと変わり情報が錯綜していることもあるため、私が実践した勉強法や収集した情報が少しでも参考になればと思い、勉強法などの詳細を公開します。

 

英検準1級の合格率

英検準1級は一次試験(筆記)の合格率が14~15パーセント、二次試験(面接)の合格率は、80パーセントとかなりムラがあります。

一次試験突破が大きな鍵であるのは間違いありませんが、その難関を突破した人たちの中でも20%が落ちるということなので、一次試験に受かったからといって気を抜くと足元をすくわれてしまいます。

 

英検準1級の難易度

英検準1級の難易度はTOEICに換算すると750点~830点程度とよく言われています。

私が英検準1級に合格した同時期に受けたTOEICが785点でしたので、なかなか的を得ていると思います。

しかし、TOEICが選択式の筆記とリスニングのみであるのに対して、英検はそれに加えて英作文と面接があるため試験の内容が大きく異なります。

向き不向きもあるため、あくまで参考程度に見ておいたほうがいいでしょう。

 

2016年から新形式での出題へ変更

主な変更点は以下の通りです

CSE2.0の導入

公式ホームページを見てもピンとこないので、私なりの解釈を記載します。

 

TOEICなどはスコアが最低点の5から満点の995まで一連の流れになっているため、受けた人全員の優劣はスコアによって決められますよね。

しかし英検は、受けた級の中での評価しかできませんでした。

例えば、英検2級に圧倒的な点数で合格したとしても、それが準1級を受けた場合どうなるのか、つまり級と級の位置関係が全く分からなかったのです。

それを解消すべく、英検では各級を一直線のグラフに位置させて、一律のスコア表記で表すことにより、受けた級以外との関係を明確にしました。

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http://www.eiken.or.jp/eiken/exam/2016admission.htmlより抜粋(以下同じ)

  

得点配分の平均化

 もともと英検準1級の得点配分は、筆記が51点、英作文が14点、リスニングが34点の合計99点満点でして、70点前後が合格のボーダーラインでした。

これが今回の改正により、筆記、英作文、リスニングの点数配分がそれぞれ同じ750点になり、一次試験は2250点満点になりました。

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単純に考えると、筆記の重要度が下がり、逆に英作文の重要度がグッと上がりました。

それに合わせて、英作文の問題形式も改正されて、従来のように型にはめれば満点が取れるような形式ではなくなりました。

 

統計的手法により採点

これは大した改変ではありませんが、理屈で言うと、同じ大問の中の語彙選択問題の中に、受験者の正答率に合わせて10点の問題もあれば5点の問題もあるということです。

ちなみにTOEICもこの統計的手法によって採点されています。

この統計的手法を取り入れる目的は何か?

 

各問題の正答率が、いつも出題者の意図したものになるとは限りません。

高得点を取って合格した人がほとんど間違えてしまったような語彙問題があった場合、その問題は英語能力を正当に評価している問題とは言えないですよね。

そんな時はその問題の配点を下げます。

逆も同じで、合格者のほとんどが正解した問題は配点が上がります。

この統計的手法により様々な効果が期待されますが、その効果の中で私がお気に入りなのが、マグレ合格を防ぐという効果です。

多くの人が間違った問題を適当に選択して正解しても、そんなに評価されないということです。

 

私の受験結果表から新形式の英検準1級を紐解く

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私の場合、英検準1級に合格した際のスコアは2502でした。

ちなみに各級の合格スコアの目安は以下の通りです。

各級の合格スコア

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英検1級に合格するためには一次試験、二次試験合算して、2630が必要です。

あと128不足しているということが一目瞭然です。

今回英検準1級ではなかなか手ごたえがありましたが、英検1級にを受けていた場合は落ちてましたよということです。

 

ちなみに各級の科目ごとの満点スコアは以下の通りです。
1級:850点
準1級:750点
2級:650点
準2級:600点
3級:550点
4級:500点
5級:425点

 

英検準1級の4科目すべてで9割のスコアを取ると675×4=2700点ということになります。

これは英検1級の合格ライン2630を超えてますので、英検準1級で9割の点数が取れるなら英検1級にも合格できるよということを暗に示しています。

 

非常に分かりやすいですね。


将来的には履歴書に英検を記載するときは、英検準1合格(スコア〇〇)なんて書くようになるかもしれませんね。

 

私が使用した参考書