パザパコンティニュエ

ヨーロッパバックパッカー記、介護、英検、住宅などの備忘録

優良なリハビリ特化型デイサービス(通所介護)の見抜き方

リハビリ特化型デイサービス(通所介護)とは

「リハビリ特化型デイサービス」と良く耳にしますが、実は明確な定義はありません。

朝から夕方まで利用者を受け入れてくれて、食事や入浴サービスを提供してくれる一般的なデイサービス(通所介護)に対して、リハビリ特化型デイサービスは、食事無し、風呂なし、サービス提供は主に機能訓練で、3時間程度で終了します。

事業所からすれば、サービスの提供を短時間にして午前、午後の2単位で実施して、たくさんの利用者を受け入れようという魂胆です。

デイサービス(通所介護)の料金は主に時間によって決まります。

最低3〜5時間で、それ以降は2時間刻みで5〜7時間、7〜9時間と介護報酬が定められています。一般的なデイサービス(通所介護)は7〜9時間の枠に入り、リハビリ特化型デイサービスは3〜5時間の枠に入ることが多いです。

具体的な単位の例を挙げると、要介護1の方への3〜5時間のサービスの報酬が380単位であるのに対して、7〜9時間のサービスの提供では650単位となっています。

リハビリ特化型デイサービスではこれを午前、午後2単位で実施するため、380単位に2を掛けて760単位の報酬がもらえます。

つまり事業所から見れば、そちらの方がより稼げるのです。

これが昨今、リハビリ特化型デイサービスが激増した理由です。

事業所の選び方

リハビリ特化型デイサービスの選び方は非常にシンプルです。

ある特定の加算を取っているかどうかをチェックするだけです。

その加算の名前は、「事業所評価加算」です。

この加算は、とても複雑な作りになっており、詳細まで説明するのが非常に難しいですが、シンプルに言いますと、「ある特定の期間で、要支援の利用者の内、介護度が悪化しなかった、又は介護度が改善した利用者が一定割合以上いる」ことです。

これは提供しているサービスの結果そのものを評価している加算であり、サービスの構造(ストラクチュア)を評価したがる日本では珍しい加算です。

個人的な感覚ですが、リハビリ特化型デイサービスの事業所の内、この事業所評価加算を取っているのは10〜15%くらいに感じます。

そもそもこの事業所評価加算は、

  1. まず加算を取りたいですと申請する。
  2. 審査にかかる(数ヶ月要する)。
  3. 翌年から加算が取れる。

という、長い工程を経て取る加算です。

この条件をクリアしたというだけで、事業所の機能訓練に対する熱い思いが伝わってきますし、しっかりと利用者ごとの心身の状態に応じた機能訓練ができていると言えそうです。

まとめ

優良なリハビリ特化型デイサービス(通所介護)を見抜くには、その事業所が「事業所評価加算」を算定しているかどうか確かめる。

大切なご家族の介護度を悪化させる事業所に遭遇しないために、ぜひチェックしてみてください。