パザパコンティニュエ

ヨーロッパバックパッカー記、介護、英検、住宅などの備忘録

介護サービス選びで失敗しない方法

大切な家族の尊厳を守るために

介護サービスでの職員による高齢者虐待事件が増えてきています。

有料老人ホーム「Sアミーユ」の職員が入居している高齢者をベランダから投げ落として殺害した事件も、まだ私たちの記憶に新しいことだと思います。

大切な家族を介護施設に入所させなくてはならなくなる時は必ず訪れます。

その時に、施設の良し悪しを判断することは、大切な家族の尊厳を守るために非常に重要です。

かつて介護行政に携わった経験から、優良な介護施設の見つけ方をご紹介します。

 

高齢者をモノのように扱う施設は実際にある

悲しい現実ですが、高齢者をただのお金を生む道具のように捉えている事業者も一定数います。

そんな施設に大切な家族を任せたくないですよね。

介護サービスにはそれぞれ守らなくてはならない基準がありますが、利用者を大切にしない事業者は経費を抑えるため基準ギリギリのところで運営しようとします。

その辺りを見抜くことができれば、介護施設の良し悪しが分かるようになってきます。

口コミや評判もある程度参考にはなりますが、今やネットを使って評判を作り上げることも可能な時代ですので、鵜呑みにするのは禁物です。

最低限の人員基準はどの程度なのか

デイサービス(通所介護)を例に挙げてみます。

利用定員11人以上のデイサービスでは、看護職員1人の配置が必須となります。


利用定員が10人のデイサービスでは看護職員の配置が必須ではありません。

人員基準上、看護職員を配置しないでいいことにはなっていますが、もし要介護者10人を同時にケアしている中で、不測の事態が生じた時に誰が医学的な見地で適切な対応が取れるのでしょうか。

残念ながら初期対応がまずかったために重大な障害を負い、民事訴訟で争うケースも多々あります。

やはり現場レベルでサービスの提供について考えた時に、看護師がいるのといないのでは全然違います。

1つの目安ですが、利用定員10名のデイサービスで、看護職員を採用している事業所は、しっかりと利用者の立場に立ったケアができているところが多いように感じます。

介護資格保有者よりも看護資格保有者の方が人件費は高くつきますよね。

それでも看護職員を採用するということは、多少経営コスト膨らんでも、利用者を第一に考えているんだという姿勢の表れかもしれません。

 

このように事業所の良し悪しを見抜く特定の基準は沢山あります。

 

家族を守るために知識をつけて、悪徳介護事業者の餌にならないように気をつけましょう!